この記事は『かわいすぎる!中型インコの魅力!』の【ステージ4】としてシロハラインコやコガネメキシコインコなどの中型インコの体調の異変を感じた方向けに次のようなお悩みを解決していきたいと思います!
こんな方のために!
- 中型インコの体調が悪い時の原因は?
- 中型インコの病気を予防できるの?
- 動物病院ってどんなことをしてもらえるの?
ウロコインコを飼ってからシロハラインコやコガネメキシコインコなど中型インコの飼育始めて12年以上が経過しました。
第一種動物取扱業の販売許可・家庭動物管理士の資格取得を経て、インスタグラム【るぶたんぐらむ】で情報発信を続けることで現在2万人を超えるフォロワーさまに支えられております。
・プロフィールの詳細はこちら
今回はSNSのインスタグラムで数多く相談をいただいた中型インコに多い病気や動物病院でできることを書いていきます!
インコの体調異変に関して参考していただきたいのですが病気に関しては必ず動物病院にいる鳥専門医に相談するようにしてください!
※他の記事が気になる方は一覧から!
『かわいすぎる!コガネメキシコインコの魅力!』のブログ一覧
【ブログ・るぶたんぐらむ】管理者プロフィール
【コガネメキシコインコの情報まとめ記事】長く一緒に暮らすための飼育方法をステージ別に解説
◆ステージ別にコガネメキシコインコの詳細解説!
【どんなインコ?】コガネメキシコインコの性格や特徴を知ろう!【ステージ1】
【飼育するか迷う!】コガネメキシコインコをお迎えする準備とお手入れ!【ステージ2】
【飼育する時の注意点!】コガネメキシコインコに必要な環境と日常に潜む危険!【ステージ3】
【異変を感じた方向け!】コガネメキシコインコに多い病気と動物病院でできること!【ステージ4】
【愛鳥の雛を残したい!】コガネメキシコインコの繁殖に必要な条件!【ステージ5 】
【卵が孵化!】コガネメキシコインコの体重変化と産卵の兆候!【ステージ6】
下の目次の流れで記事を書いていきますので、長く愛鳥と一緒に過ごすための参考になれば嬉しいです!
コガネメキシコインコに多い病気や感染症を知ろう!
人間と同じようにインコにも病気があります。
感染する病気などもあるので、どのような病気があるのか知っておくことが大切です。
鳥から鳥への感染症
まず鳥から鳥に感染する病気を紹介します。
PBFD オウム類嘴羽毛病 (サーコウイルス感染症)
オウム、インコ類に感染するウイルス性疾患です。感染力も強く、羽毛障害や嘴(くちばし)の形成異常や免疫不全を引き起こします。主に、3歳以下 の個体に発症します。PDFDの症状ではなく、免疫不全により他の感染症に疾患し、死亡するケースが多いです。
BFD (ポリオーマウイルス感染症)
オウム、インコ類、フィンチ類に感染するウイルス性疾患です。幼鳥に発病することが多く、その場合致死率は100パーセントと言われています。突然死のケースが多いです。発病した場合の症状はPBFDに似ており羽毛障害などがあげられます。
クラミジア症 (オウム病)
クラミジア菌により発病します。鳥から鳥へと感染し、人にも感染する共通感染症です。人に感染した場合はオウム病と呼ばれます。鳥の30パーセント以上がクラミジアを保菌していると言われています。潜伏期間は数日から数週間といわれており、症状がでないケースも珍しくありません。発病した場合、呼吸器症状や衰弱、体温低下や糞便の異常などがあげられます。最悪の場合死亡することもあります。
ボルナウイルス
ボルナウイルスは血液検査でも検出率が低く、7日間分の糞の採取して検査を行います。
排出したウイルスは8時間-24時間でほぼ死滅するため、感染力自体は強くありません。
ですが、シロハラインコは感受性が高いため要注意です。
ウイルス保有個体でも発症することなく生涯すごせる子も存在します。
※下記の記事では、ボルナウイルスに対する獣医師の見解などリアルな情報をお伝えしております。
【ブリーダーが語る】インコ専門店からお迎えした小さなウロコインコとの2週間
その他感染症・病気
ここでは鳥以外から鳥へ感染する病気を紹介します。
※感染した鳥から鳥への感染はありえます。
マイコプラズマ病
マイコプラズマ菌により発病する呼吸器疾患です。発病した場合、鼻炎症状や結膜炎、関節炎を引き起こします。主に1歳未満の幼鳥に発症します。
カンジダ症
カビの一種であるカンジダ菌は、鳥のそのうに常在する菌で飼い鳥の80パーセントが保有しています。鳥の免疫低下などで常在している菌が増殖することにより、症状を引き起こします。発病した場合、食欲不振やそのう炎などの消化器症状があげられます。
ビタミンA欠乏症
ビタミンAが不足することにより発病します。その場合、結膜炎や鼻汁、鼻孔の閉鎖を伴う呼吸器症状がみられます。
カルシウム欠乏症
カルシウムが不足することにより発病します。その場合、歩行異常、翼が落ちるような姿がみられます。けいれんや麻痺が起こる可能性もあり、雌であれば卵詰まりの原因にもなります。
毛引き症・自咬症
ダニなどの外部寄生虫やウイルス感染により症状が出る、または、環境によるストレスなど心因的なことにより症状が出る場合が考えられます。その場合、異常に羽根を抜いたり羽毛を噛みちぎったりする行動がみられます。さらに症状が進むと、皮膚を噛んで身体を傷つけます。この症状は原因がはっきりしない場合が多く、治療は極めて難しいといわれています。
コガネメキシコインコの病気は感染源を知ることで予防ができる!
病気の感染源は様々です。愛鳥を守るために予防をしましょう。
鳥から鳥への感染の場合
感染経路は空気感染や経口感染で、脂粉や排泄物、分泌物などから感染します。予防策としては感染した鳥と接触させないことが大切です。未検査の鳥は病原体遺伝子検査をしましょう。
その他感染症の場合
感染経路が鳥からでない場合、いくつか予防対策があげられます。
衛生面
ケージを清掃することやエサ水入れの洗浄を毎日おこない清潔を保ちましょう。
第一種動物取扱業の申請で愛知県の愛護センターに認められた飼養記録の一部です。
毎日のケージの清掃・消毒方法の例です。
月に1回から2回、ケージや用品の丸洗いをします。ケージ丸洗いの例です。
ステンレス素材のケージは錆びにくいためオススメです。
環境面
- 換気をする、空気清浄機を使うなど空気を循環させましょう。
- 温度湿度の空調管理をしましょう。必要に応じて保温などで調整すると良いでしょう。また、年中一定の気温で過ごすと、本来持っている環境適応能力が失われます。
- インコは高い場所を好むため、ケージの直置きは避け高さを感じさせてあげましょう。また適度な日差しが入り、羽が伸ばせ、ゆっくりと過ごせるケージで過ごさせましょう。
- インコは大きな音が苦手です。家庭音でも驚いてしまう子がいます。突然大きな音や大声を出すなどしないように気をつけましょう。怪我の原因となります。
- 慣れたインコほど人とのコミュニケーションに喜びを感じる子が多くいます。1日の中で放鳥時間をとり、心の健康を守りましょう。
食事面
偏った食事はやめましょう。栄養素が不足したり、過剰摂取は良くありません。総合栄養食と呼ばれるペレットを主食にするなど、まずは主食を見直しましょう。場合によってはサプリメントなどで栄養補助をすることもひとつです。また、古くなった餌は与えないようにしましょう。インコにとって危険な食べ物には十分に注意してください。
鳥専門医のいる動物病院でコガネメキシコインコを診察!
我が家で生まれた雛2羽の健康チェックのために鳥専門医のいる動物病院を受診しました。
一般的な検査
視診・触診
インコの身体をみて視覚的異常がないかや身体に触れて、骨格や肉付きなどを診てくれます。
我が家のコガネメキシコインコの場合、平均より小さめで不安でしたが、骨格から肉付きに問題がないとの診断で安心しました。
糞便検査
フンを採取して異常がないか診てくれます。悪い菌がいないかの検査をしてもらいました。こちらも問題がないとの診断でした。異常が見つかった場合はさらに詳しい検査をするそうです。
そのう検査
そのうとはエサが入ったときに首元が膨らむ場所で、消化管の一部です。そのうからそのう液を採取して異常がないか診てくれます。常在する菌以外、悪い菌はいない、またそのう自体にも問題がないとの診断でした。そのうは鳥特有の器官のため、そのう検査ができる病院への受診が良いそうです。
選択する検査
遺伝子検査
血液を採取して【病原体遺伝子検査】や【性別鑑定】の検査をしてくれます。病原体遺伝子検査は我が家の同居インコが検査済みであり病気を持っていないため検査をしませんでした。今回は性別鑑定のみにしました。
血液の採取方法は2つあり、頸動脈からの採取と爪からの採取になるそうです。その際リスクの説明を受けました。頸動脈の採取は採取後、出血が止まらない場合に命を落とす可能性があること、ただし健康な鳥においてはその可能性はかなり低いとのことでした。もう1つの爪からの採取は、爪を深く切って採取するため採取に時間がかかること、また痛みが数日続くことをあげられました。以上のリスクを知った上で頸動脈からの採取でお願いしました。
性別鑑定の結果は10日ほどかかりました。
メンテナンス
爪切り・羽切り・くちばし切りのお手入れを受けられます。我が家は爪切りをお願いしました。インコを保定して尖った爪先をカットしてもらいました。
病院でかかった費用
我が家が受診した病院では初診でこのような費用となりました。
今回の診察内容で1羽あたり1万円くらいです。一般的な検査のみであれば5千円くらいとなります。
その他受けられる検査等
- 血液検査
- レントゲン検査
- 腹部エコー検査
- 病原体遺伝子検査
- ネブライジング治療(吸入療法のひとつ)
- 一般的な薬の処方
- 入院治療や手術
※検査項目は受診する病院により異なります。
まとめ:異変を感じた方向け!コガネメキシコインコに多い病気と動物病院でできること!
インコは体調不良を隠しますので、鳥の診療がある動物病院を探しましょう。
気づいた時すぐに受診できるよう、かかりつけ医をつくっておくと良いでしょう。
近年では鳥専門医がいる病院や、鳥専門の病院も増えてきていますが、犬猫に比べたら数もかなり少ないのであらかじめ調べておくことをオススメします。
かかりつけ医をつくるのは愛鳥を守る手段となります。
インコの体調に異変を感じたらこの記事を参考していただきたいのですが病気に関しては必ず動物病院にいる鳥専門医に相談するようにしてください!
この【異変を感じた方向け!】コガネメキシコインコに多い病気と動物病院でできること!【ステージ4】を読んで『かわいすぎる!中型インコの魅力!』の次の記事が気になった方は【愛鳥の雛を残したい!】コガネメキシコインコの繁殖に必要な条件!【ステージ5 】にお進みください!
『かわいすぎる!コガネメキシコインコの魅力!』のブログ一覧
【ブログ・るぶたんぐらむ】管理者プロフィール
【コガネメキシコインコの情報まとめ記事】長く一緒に暮らすための飼育方法をステージ別に解説
◆ステージ別にコガネメキシコインコの詳細解説!
【どんなインコ?】コガネメキシコインコの性格や特徴を知ろう!【ステージ1】
【飼育するか迷う!】コガネメキシコインコをお迎えする準備とお手入れ!【ステージ2】
【飼育する時の注意点!】コガネメキシコインコに必要な環境と日常に潜む危険!【ステージ3】
【異変を感じた方向け!】コガネメキシコインコに多い病気と動物病院でできること!【ステージ4】
【愛鳥の雛を残したい!】コガネメキシコインコの繁殖に必要な条件!【ステージ5 】
【卵が孵化!】コガネメキシコインコの体重変化と産卵の兆候!【ステージ6】